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第8話:インターロック新保安検査基準対応製品

第7話で述べた機能安全規格IEC 61508 / 61511のJIS化に伴い、高圧ガス保安協会も保安検査基準の見直しを実施し、従来の図面または記録による検査だけでなく、インターロック機構で使用する計器を運転中に模擬信号によって自主検査することを新たに規定しています。図1はその検査方法例で、フィールドに信号が到達していることを圧力計にて確認する回路となっています。
オンライン電磁弁テストシステム「OST (Online Solenoid valve Test system)」(図2)は、これを踏まえて日本アスコが安全システム用に設計したものです。OSTは、緊急遮断弁のパイロット用電磁弁と、独自開発したバイパスバルブ、そして電磁弁の作動確認用圧力計で構成されています。パイロット用電磁弁には、SIS対応327シリーズを採用し、信頼性のある作動を確保しています。

バイパスバルブには、ノーマルポジション、バイパスポジション、メンテナンスポジションと3つのポジションを搭載、用途によりポジションを切り替えて使用します。ポジションを切り替えるには専用キーを本体に差し込んで操作する必要があり、第三者による誤操作を防止することができます。また、ポジション切り替え後はロック機能により専用キーを固定できるため、誤作動の心配がありません。
 
図1 検査方法例

図1 検査方法例

 
図2 オンライン電磁弁テストシステム OST

図2 オンライン電磁弁テストシステム OST

通常運転時(図3)には、バイパス弁のノーマルポジションを使用します。バイパス弁は回路構成に含まれますが、単に流体の通り道となっているだけで、回路の開閉自体は電磁弁によって行われます。

電磁弁のフルストローク作動試験時には、バイパス弁のバイパスポジションを使用します(図4)。供給側からのエアは、バイパス回路によって遮断弁側へ供給されます。一方、エアは電磁弁側の回路へも供給されるため、模擬信号により電磁弁を開閉し、圧力計を介して作動確認することが可能です。バイパス弁から遮断弁への回路は常に「開」に保持されるため、電磁弁のフルストローク作動試験中も遮断弁の作動に問題は生じません。電磁弁の交換には、バイパス弁のメンテナンスモード(図5)を使用します。供給側からのエアはバイパス回路によって遮断弁側へのみ供給され、電磁弁側は完全にエア回路から遮断されます。この時電磁弁は回路構成に影響しないため、取り外してメンテナンスすることが可能です。
 
図3 ノーマルポジション  図4 バイパスポジション  図5 メンテナンスポジション
 

このOSTでは、電磁弁に故障、作動不良の疑いがあれば、バイパスポジションを利用して電磁弁の作動チェックを行い、交換の必要が認められればメンテナンスポジションに切り替えて、電磁弁を交換することが可能です。交換した新しい電磁弁をバイパスポジションで作動確認し、ノーマルポジションに戻せば、簡易なキー操作のみで作動確認から交換までを終わらせることができます。もちろん、その間プロセスバルブは常に「開」状態に保持されるため、新たに部品点数を増やしてバイパスを組む必要はありません。前述のインターロック関連自主検査規定では、模擬信号による計器の検査を規定していますが、OSTのバイパスモードを使用すれば、模擬信号の出力によって電磁弁が切り替わっても遮断弁の作動に影響がないため、オンラインでの検査が可能です。なお、通常運転時には、バイパスユニットに使用する特殊キーを取り外し、外部からのバイパス弁のキー操作を不可能にする、という安全対策をとっています。

 
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