●熱処理炉と産業用オーブン
熱処理炉は室内空気を熱する設備で、航空機や工作機械、自動車、セラミック、鉄鋼などの産業用途に使用される素材の焼戻しや焼入れ、焼なましなどに使用されます。電気式とガス式があり、熱処理プロセスは、処理温度や炉内の雰囲気と圧力によって分類されます。主に、鉄、鉄鋼、鉄合金、硝子、その他非鉄金属などが熱処理され、望ましい冶金構成や性質へ変化されます。鉄合金、特に鉄鋼は熱処理で大きく変化します。一般的には鋼が高温に熱せられた後ゆっくり冷却されることで最も安定した鋼構造ができますが、このプロセスを焼なましとか焼ならしといいます。熱処理プロセスは他にも多くの役割を果たします。素材が普通に動くように圧力や緊張、金属疲労を除去したり、冶金構成を変更して素材の性質を改善します。たとえば、硝子やセラミックの一種でできたパーツは適切な焼なましをしなければ残留応力で簡単に粉々になってしまいます。これらの処理は各種、各サイズの熱処理炉の中で行われます。加熱室内の温度を均一にすることが高温熱処理炉では重要となります。熱処理加熱炉には単一バーナーを備えた大きなプラットフォームの炉から複数のバーナーを備えた巨大な炉までいろいろなサイズがあります。ガス炉には初期費用と運転費用が安いという利点があり、また最低限のメンテナンスで運転可能です。
産業用オーブンもまた室内空気を熱するためのシステムで、繊維、パルプ・製紙、コーティング、プリント、ペイント他の産業で乾燥や熱結合、熱硬化、熱処理、素材融合の目的で使用されます。電気式、赤外線式、ガス式があり、小さなプラットフォームのオーブンからウォークインタイプのオーブンまでいろいろなサイズがあります。
熱処理炉や産業用ガスオーブンは、通常、絶縁メタルハウジングと、バーナー、高温再循環送風機、アクセス、換気扇、炉の温度や安全装置を監視する制御パネルによって構成されており、連続運転を行います。取付費用を最小限にし、炉内温度の均一さを確保するため、通常は未組立品を工場で調整して使用します。燃料トレーンは、小さな設備では遮断弁とレギュレータのコンビネーション、大きな設備では独立した手動遮断弁と、圧力調整器、自動燃料遮断弁で構成されています。
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